猫に玉ねぎを与えてはいけない理由と対処法

猫に玉ねぎを与えてはいけない理由と対処法

血液サラサラ!精力回復!人間にはとってもいいことのある玉ねぎが、実は猫ちゃんにはとんでもない毒だった事知っていますか?きちんとした理由を理解し、もしもの時に備えましょう。

手作りご飯を与えるときは気をつけて

わんちゃんの手作りご飯に続いて、猫ちゃんの手作りご飯にも最近注目が集まってきています。愛情たっぷりのご飯は可愛くてたまらないあの子に…でも、そのご飯に使った材料は、安全なものですか?

食材

猫ちゃんにあげると良いもの

・火を通した肉、魚、卵などのタンパク質を含むもの
・チーズ(塩分は×猫ちゃんは腎臓の病気にかかりやすいから注意!)
・イモ類や豆類
・海苔

猫ちゃんにあげてはいけないもの

・チョコ、ココアなどのカカオ製品
・アボカド
・スルメ
・アルコール
・玉ねぎやネギなどのユリ根科ネギ類

意外と人間からすると好んで摂るような野菜がランクインしているのに驚く方も多いと思います。

玉ねぎがダメな理由

血液

玉ねぎに含まれるアリルプロピルジスファイドや、ネギ独特の辛味成分のビタミンB1によって赤血球のヘモグロビンが破壊されています。
それによって玉ねぎ中毒を起こしてしまいます。

玉ねぎの成分に原因があるため、加熱だろうと非加熱だろとNG!そのものが入っていない玉ねぎ成分入のスープなどももちろんダメです。

怖いのは体重1kgあたりの猫ちゃんが5gの玉ねぎを摂取しただけでも症状が出るため、少しの量でも気が抜けません。

玉ねぎ中毒の症状

横になる猫

・胃腸障害
・血尿
・嘔吐
・下痢
・黄疸
・ふらつき
・貧血
・呼吸困難
・目の結膜が白くなる
・最悪の場合死

これだけたくさんの症状は全て、赤血球中のヘモグロビンが破壊される事によって引き起こされます。

玉ねぎを食べてしまった場合の応急処置

とにかくすぐに動物病院を受診して下さい。
ごく薄く薄めたオキシドールを水と一緒に飲ませる。という処置もあるにはありますが、これは素人が行うには危険があり、症状を悪化させる原因にもなります。

病院を受診する際には、なるべく冷静になって
・どのくらいの量を食べたのか
・それは何分くらい前の話なのか
・それから異常があったか

最低でもこの3つをきちんと獣医さんに伝えられると処置もスムーズです。

動物病院での主な処置として、玉ねぎを食べてしまってからすぐに病院に駆け込んだ場合であれば、催吐処置で取り除きます。
また、時間が経って症状が出てしまった場合は、抗酸化剤やステロイドなどを処方します。
さらに重い症状を引き起こしている場合には輸血が必要になってしまう事もあります。

そのため「いつ食べたのか」という事は極めて重要になってくるのです。

まとめ

子猫

愛しているからこそ健康には気を使ってあげたいし、口に入る物はきちんと自分の目で確かめて与えたいとはペットと暮す飼い主さん皆が思う事です。しかし、その愛情のためにこんな事態になったらとっても悲しいですよね。
ですから、飼い主さんにはきちんと学ぶ義務があります。

そして、今回はご飯への混入としてお話しましたが、キッチンに置いてある玉ねぎを何かの拍子にイタズラをして口に含んでしまう事も充分に有り得ます。動物にとって害悪となる食材は手の届かない場所に保管しなくてなりません。

最後にこの「玉ねぎ中毒」は猫ちゃんだけのものではありません。猫ちゃんと一緒にわんちゃんやうさぎさんなどの小動物など、たくさんの動物達と暮らしているご家庭もあるでしょう。玉ねぎで健康被害を受けるのはその動物達ほとんどです。
ですので、お家全体できちんと危ない食材は管理をして、愛する動物達の命を守る必要があります。

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